あまり多収穫を求めず、健全な稲作りをする。
多収穫を求めるということは肥料を大量に投入することであり、そうすると農薬をたくさん使わざる得ない循環に陥ります。
肥料の大量投入による窒素過多は「いもち」を始め、さまざまな病気になりやすい要因となります。そのために病気の予防や抑制をするために、農薬を散布することになってしまいます。
例えば、「いもち」は夏の天候が暑くなく、雨が多く、ジメジメしていると発生しやすい病気で、大発生すると収穫量が激減してしまう農家にとってとてもおそろしい病気です。しかし「いもち」は30°以上の気温が1週間くらい続けば細菌が少なくなり大発生の心配が少なくなります。ここで農薬の特性として病気になってしまってから、これ以上被害が広がらないよう使うよりも、その前の時期に予防的に使うほうが手間も少ないし効果が大きいということがあります。よって結果として暑い夏で「いもち」の心配が少ない年だったとしても、多収穫を求めて肥料の大量投入している農家の方は「いもち」予防や防除の農薬を使わないということはまずないと思います。春の時点でこれからくる夏の天候は分からないですし…。
また肥料を大量に投入すると稲が出来過ぎてしまうことがあります。稲が出来過ぎてしまい稲刈り前に倒伏すると品質が低下するので、倒伏を防止するために倒伏軽減剤(化学物質)を使用することになります。肥料を大量に散布しておいて、一方では最後には抑制するために倒伏軽減剤と使うという変なこともよく起こります。
しかしながら化学肥料、農薬、化学物質をたくさん使用し、たくさん収穫することが、農家収入を上げる一番の近道であり、農家とすればあたりまえといえばあたりまえという事実もあります。
花塚農場のひとつの大きい柱として、自然と共存し、農業を継続していくために、環境を守り続けたいとの強い想いがあります。そのためには、農薬の使用はできるだけ少なくしたいのです。
大潟村は海が近く、地形が平らなため、風が強く吹きます。それによって夏でも比較的、熱がこもりにくく害虫の発生が少なく、病気にもかかりにくいと思います。私はその大潟村の気候を理解し、最大限に生かし、そして自らは肥料の大量投入をせずに病気が発生しにくい環境を整えることによって、農薬の使用ができるだけ少ないお米づくりが実現できると思っております。

お米は肥料の施肥量と美味しさは反比例の関係で、多収穫を求め肥料をたくさん散布すると、肥料の窒素成分がお米の中でたんぱく質となり、それがたくさん残ったお米は美味しくなくなるといわれております。卸売業者に販売する農家の方は化学肥料、農薬、化学物質をたくさん使用し、たくさん収穫することが、農家収入を上げる一番の近道なので「多収穫」を求めると思います。一方、生産農場から産地直送でお客様にお届けしている花塚農場は美味しくないお米ではお客様に納得していただけるはずはありませんから、「美味しさ」を求めます。
花塚農場ではすべての田んぼで有機肥料を田植え前に1回散布するだけです。通常、稲穂が形成される時期に行われる、肥料の追加散布(穂肥)などは行いません。葉の色が落ちてきて、「ここで肥料の追加散布をすれば、収穫量が増える」ことはお米作りをしている農家であれば分かりますが、敢えて行いません。
花塚農場は無農薬栽培、減農薬栽培は有機肥料のみで窒素成分は5.1kg /10a。特別栽培米は育苗時期のみ化学肥料を使用し、田んぼでは有機肥料のみの栽培で窒素成分は5.1kg /10a。秋田県の慣行栽培は化学肥料が8kg/10aとされていますので、花塚農場の施肥量は慣行栽培の6割程です。
したがって、花塚農場の収穫量は多収穫を求める農家の方に比べると1〜2割くらいは少ないと思いますが、お客様と直接つながり、ご支持を得られるように「美味しさ」を求め続けます。
私はたくさん収穫したいという呪縛から逃れることで、農薬使用による環境破壊や、美味しさの追求の観点で良い循環になると考えています。

「あまり多収穫を求めることなく肥料を大量投入せずに健全な稲作りをする」との考えのもと、この項では育苗時と春の田起こし前に田んぼに一回のみ散布する有機肥料について紹介いたします。
有機肥料は取引先に放射能検査報告書の提出をお願いし、「不検出」であるもののみを使用いたしております。
有機肥料の原料に遺伝子組み換え作物の使用が疑われる肥料も使用しません。
花塚農場は25年前から、化学肥料を散布することなく、100%有機肥料のみで土づくりを行い、お米の栽培をしております。
「大豆・トウモロコシ・綿花・なたね」が原材料として、含まれている有機肥料は使用いたしません。
1.バイオノ有機
2.種まき時と田植えまでの1ヶ月のビニールハウスでの育苗期間は「バイオノ有機」を必要に応じて育苗箱に散布
3.田植え前に田んぼに放線有機肥料を1回散布
上記の有機肥料のみを使用しております。
バイオノ有機 −マイワシ、マグロ、カツオ、サバ等の加工残を混合し、煮て水分と固形物と油分を分離します。水分を米ぬかに吸着させた肥料
放線有機肥料 −国産無投薬のうずらのふん、かつお節煮かす、
うずら生体、うずら卵、米ぬか、カニガラ、大豆かす、コンブかすを混合し、発酵促進材として光合成細菌を加え堆積発酵させ、乾燥させた肥料
「基本の考え」、「使用している有機肥料について」、「病害虫防除をしないために」などにより花塚農場では下記グラフ「農薬、化学肥料の使用比較」で表したお米の栽培を実現しております。


無農薬栽培自然乾燥米とは
除草機による除草、人手による除草などにより、農薬(除草剤、殺虫剤)を使用しないで栽培した無農薬栽培米を屋内で約3週間かけてゆっくり乾燥させたお米です。 |
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無農薬栽培とは
除草機による除草、人手による除草などにより、農薬(除草剤、殺虫剤)使用しないで栽培したお米です。 |
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減農薬栽培とは
すべての田んぼで無農薬栽培するのが理想ですが、除草作業をお願いする女性が年々減少しているため、無農薬栽培が出来ない田んぼは除草剤を田植え直後に1回使用させていただき、減農薬栽培としています。 |
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特別栽培とは
4月の種まきから5月の田植えまでの1ヶ月間、ビニールハウスでの育苗期は苗がまだ幼く、弱く、かつ密集しているので、病気が発生しやすく、とても神経質な時期です。 |
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すべての商品を無料で真空パックにて発送しております。
お米は、空気中の酸素と結合(酸化)したり、湿気を吸うことによって劣化します。
しかし脱気した真空状態ならお米の劣化は最小限に抑えられます。
もちろん、空気がないので虫の発生の心配もありません。
※稀に、出荷時は真空パック状態でしたが、配送時の揺れ等により、包装が擦れ、小さな穴があき、空気が入ってしまうことがあります。品質には全く問題ありません。そのような場合は空気が入ってしまった真空パックからご開封ください。

精米してから発送になりますので、注文から商品到着までに最大7日かかる場合がございます。 白米のご注文は、発送の当日、又は前日に精米したお米をお送り致しております。 ※お急ぎの方は備考欄に別途お知らせください。
※カレンダーの「休み」は発送出来ません。注文時にご確認ください。
令和2年産米です。
自分が食べたいお米を実現しました!
機械、面積、手間の都合で「はさがけ(田んぼで稲を干し乾燥させる方法)」はできませんが、コンバインで刈り取った無農薬栽培の籾を屋内のブルーシートの上を敷き、ゆっくりと乾燥させていきます。数日おきに天地返しを繰り返します。乾燥終了まで3週間ほどかかります。乾燥小屋の面積の都合で限定生産となります。私は香り、風味が気に入っています。
令和2年産米です。
無農薬栽培って皆様が思っている以上にたいへんです。
6月、7月は除草機と人手による除草。8、9月は人手によるヒエ取りを行い、農薬を使ったお米の数倍の手間がかかります。有機肥料のみの使用で化学肥料は0。努力と汗の結晶です。
令和2年産米です。
田植え直後に一回だけ除草剤を使用いたします。花塚農場の減農薬栽培は慣行栽培と比べ使用農薬成分は1/6、有機肥料のみの使用で化学肥料は0と差は歴然です!

会社概要 秋田県大潟村で無農薬・減農薬・特別栽培米あきたこまちを栽培・販売をしております。 お届けについて 佐川急便 返品について 商品の返品は承っておりません。 個人情報の保護
お客様の個人情報は大切に保護されます。 |
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秋田県大潟村で「あきたこまち」無農薬栽培、減農薬栽培。あきたこまち販売・通販の花塚農場
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